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NEW WORDS
2023.09.25
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「メンタルが強い人などいない。大事なのは、「不利」な状況に置かれた時に、視点を変え、言葉を書き換えること」
姫路麗 #1
今回のアチーバーはプロボウラーの姫路麗さんです。姫路さんは学生時代に宝塚音楽学校を目指すも選に漏れ、挫折を経験。立ち直るきっかけとなったのが、祖父、母の影響で出会ったボウリングでした。19歳の時に北野周一プロに弟子入りし、00年に3度目の挑戦でプロテストに合格。08年には公式戦の「ポイント」、スコア平均の「アベレージ」、「獲得賞金」の3冠を獲得し、日本の頂点に立ちました。2019年には女子史上9人目となる永久シードを獲得。現在は通算勝利数を31にまで伸ばし、日本プロボウリング協会副会長として、競技普及の面でも積極的な活動をしています。キャリアに大きな影響を与えた父の死と母の存在、姫路さんが実践している「不利」な状況下で言葉を置き換える目標設定とは―。今回が全3回連載の1回目です。
Q:よろしくお願いします。プロボウラーは現在、男子が約700人、女子が350人いらっしゃるということですが、日々どのような活動をされているのですか?
プロのトーナメントが、女子は年間15~6試合、男子はその半数ぐらいあって、プロテストが年1回あります。プロテストに合格したらライセンスを授与されるので、このライセンスを活かして、どのような活動していくかは選手それぞれが決めるという形ですね。私は トーナメントプロを意識していますので、全トーナメントに出場し、成績を上げるための練習を絶やさないようにというのが一番で、お客様と一緒に投げる地域のボウリング場のイベントを回らせていただく日々です。男子プロの中には、マシン側のメカニックとして、ピンの奥のマシンを直したりする方や、ボウリング場を何店舗も経営されている方もいらっしゃいますし、全く違う職業をされてボウリングと2足のわらじという方もいらっしゃったりと、本当に様々ですね。Q:姫路さんは、2019年に公式戦通算20勝で与えられる永久シード権を獲得されるなど、トップ選手として業界をけん引されてきました。あらためてキャリアを振り返っていきたいのですが、幼少期は宝塚歌劇団を目指していたと聞きました。
クラシックバレエを小中高12年間習い事としてやっていたので、一番はクラシックバレエを職業にしたかったんです。母から「宝塚音楽学校に行けばクラシックバレーをしながらお給料がもらえるよ」と勧められて、高校卒業時に受験しました。ただ、一次試験は受かったんですが、 二次試験で落ちてしまって。クラシックバレエは審査員が審査、点数をつけるんですが、(宝塚は)合格発表の時も、合格者の番号だけが貼ってあって、不合格者は何番目の不合格だったのか、何が原因で他の人より劣っていたのかを理解することなく終わってしまったことに、すごく人生の挫折を感じたんです。Q:落ちた理由、合格者との差が分からない状態では、前に進めなかったと?
そうですね。ハッキリ「あなたはこれで、ここが何点足りなかったからダメだったんだよ」って言ってくれないと、納得しきれないほど、私にとっては勝敗を分ける受験だったんです。私は母子家庭だったので、その時に、地に足が埋まるってこういうことだなっていうくらい母が落胆している姿を見ましたし、宝塚を目指すのも、元々母が私への人生の教訓として「何かになりなさい」と、つまり資格を得る職業ですね、「何かにならないとダメ」っていう決まりがあったので、それをクリアするために、宝塚音楽学校を選んだ面もあったので。Q:その挫折が、どのようにボウリングへとつながっていったのですか?
(宝塚受験より前の)高校生の時に、母と祖父がボウリングを「みのおボウル」(大阪)でしていて、そこにトリオチーム戦だからと入れられて、マイボールを作ってもらったのがボウリングとの出会いだったんです。その時、私の初めてのマイボールを作ってくれたのが、ボウリング場に常勤していた今でも師匠である北野周一プロで「スピードがあるから、プロボウラーになってもやっていけるんじゃないか」って声をかけてくれたんです。その北野プロの言葉がずっと頭にあって、ボウリングだったら対戦相手との点数差で、なぜ相手に負けたのかが一目瞭然でわかるといところに、バレエの挫折を救ってもらって、どっぷりハマっていった感じですね。
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THE WORDWAYは
“昨日の自分を超え続ける大人を増やす”
というテーマで届ける
行動変容マガジン。
目標に向かって挑み、乗り越え、
また歩み出す。
「THE WORDWAY」は、
「アチーバー」の「言葉」を
目と耳で感じ、
成長を続けるためのヒントを探ります。
自分を超えていくため、
彼らは何を変え、
何を変えずにいるのか。
目標が目標を超え、
夢が目標を超える時に
見える景色がここにある。
今の自分のゾーンから
一歩踏み出す、
挑戦する勇気が欲しい。
そんな全ての人に、
THE WORDWAYを贈ります。
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