NEW WORDS
2022.11.28
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2022.11.28

「何かを変えることが人生の喜び。僕にとっては、それがたまたまカヌーだった」

羽根田卓也 #1

今回のアチーバーは、2016年リオデジャネイロ五輪のカヌー・スラロームで銅メダルを獲得した羽根田卓也さんです。父の影響で小学校時代に競技を始めた羽根田さんは、高校3年時に日本選手権で優勝。卒業後に強国スロバキアに単身渡ると、2016年リオ五輪では日本人、アジア人として初めてメダルを獲得する偉業を成し遂げました。35歳となった現在も世界を舞台に活躍しており、5度目の五輪となるパリ大会に向けて挑戦を続けています。過去の常識にとらわれることなく、道なき道を切り開いてきた原動力は何なのか―。冷静さと同居する熱い「WORD」の中に、次なる一歩を踏み出し、壁を乗り越えるヒントを見つけてください。今回は全3回連載の1回目です。

Q:リオ五輪の羽根田さんのメダル獲得で「カヌー」という競技に大きな注目が集まりました。小学生の時から一筋に向き合ってきたその魅力について、まずは聞かせてください。

最大の魅力でもある激流なんですが、間近にすると自分の背より何倍もありますし、その怖さが抜けるまではなかなかカヌーの事が好きになれませんでした。それが中学2、3年ですかね、結構時間がかかったんですけど、その激流を克服しきった時に、その魅力に取り憑かれました。タイム競技のスリルもありながら、アドベンチャーというかアウトドア競技ならではの迫力もある。水の上に浮かぶという非日常の気持ち良さや、激流を操って制し、自分のカヌーを思うようにスピーディーに進めていくという達成感、本当にいろんな要素が複雑に詰まった素晴らしい競技だと思っています。

Q:日本は競技人口が少なく、当時は本場ヨーロッパとは大きな力の差がありました。明確に世界を目指そうと思ったきっかけは何だったのですか?

中学校3年生の時にヨーロッパで初めて世界大会に出たときに、日本はまだまだレベルが低くて、世界の広さというか、世界の壁の高さに打ちひしがれながらも、自分の中で火がつきましたね。自分の中でビビビッというか、メラメラと燃えるものがありました。

Q:高校3年時には日本選手権で優勝し、卒業後に、さらなら高みを目指してスロバキアに渡ったと聞きました。馴染み深い国ではありません。非常に勇気がいる決断だったように思うのですが。

高校3年間、本当に競技に打ち込んできて、おそらく自分の競技人生の中で一番練習量が多かったですし、自分より練習している人間がいてたまるかという気持ちで毎日過ごしていました。ただ、目標にしていた高校3年生の国際大会で、すごく手応えはあったんですけど、このまま日本の環境にいては自分の目指すレベルには到達できない、海外の選手に勝って活躍することはできないと感じたんです。その大会をきっかけに日本を出たいという気持ちがすごく強くなりました。

Q:迷いはなかったのですか?

どこの国に行くのかという悩みはあったんですけど、日本を出ることへの悩みはほぼなかったですね。というのも、高校3年生の時点で自分の目標だったり、その競技におけるビジョン、到達したい地点がはっきりしていたので、その逆算から言うと日本にいる選択肢っていうものは完全に自分の中でなくなっていたんです。そういう意味で、日本を出ること、海外行くことの怖さっていうのは、麻痺していたかもしれないですね。

Q:将来の明確なビジョン、目標が自然と体を突き動かした感覚ですか?

そうですね。 海外に行くことは簡単なことではないですし、自分の中で不安がなかったわけではないんですけど、それ以上に自分の目的意識が勝っていたというか、また自分の人生におけるターニングポイントの中で、やはり厳しい道を選ぶということを常に大切にしていて、高校3年生のスロバキアに行くっていう決断をする時も、自分と向き合って、どの決断が自分のためになって後悔をしない道なのかっていうのを考えて、決断しましたね。

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  • Haneda Takuya

The WordWay

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“昨日の自分を超え続ける大人を増やす”
というテーマで届ける
行動変容マガジン。

「昨日の自分を超える」ー。
目標に向かって挑み、乗り越え、
また歩み出す。

「THE WORDWAY」は、
「アチーバー」の「言葉」を
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自分を超えていくため、
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目標が目標を超え、
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